2013年04月16日

物語の密度と構成と演出のバランス

 昨日も、春の新作アニメを立て続けに6本、観た。

 これで、おそらく20作品近くは、観たと思う。

 ようやく、全体像というか、主要な作品は、ほぼ観ることができてきた。


 振り返ってみると、これまで、個別の作品の感想について、あれこれと書いてきた。

 ただ、こうやって立て続けに観ていくと、なんとなく、そこから見えてくるものがあるので、今回は、それを書いてみようと思う。

 まあ、全体的な印象なので、いつも以上に抽象的になってしまうかもしれないけど、まあ、こういう感想も、たまにはいいだろう。


 いくつかの作品を観ていると、なんというんだろう、物語の密度の違い、というものに気が付く。

 密度というのは、エピソードであったり、事件だったりが、どれくらい作品の中に、組み込まれているか、ということだ。

 当然、その密度が高ければ高いほど、展開がはげしく早いので、観ていて退屈せず、ワクワクしながら観ることができる。

 だから、密度が高い方が、高い評価を得られるのかな、と思っていたし、私自身の評価もそうだった。


 しかし、あまりにも忙しすぎる展開だと、確かにワクワクはするんだけど、同時に、疲れもする。

 それに、密度が高いと、よほどの構成力というか、演出がないと、あまりにも、でき過ぎている感が出てしまう。


 逆に、一見すると、物語の密度が低いと感じる作品の方が、構成や演出が、きわだって、表に出てしまう。

 そのため、ストーリーというよりも、構成や演出の良し悪しが、作品を左右してしまうのだ。


 だから、物語の密度の違い、というのは、手法の違いであって、作品を決定的に評価するものではないような気がしてきた。

 つまり、物語の密度が低い、別の言い方をすれば、日常のほのぼのとした感じの作品であっても、構成や演出次第で、素晴らしい作品になると思うのだ。


 じゃあ、具体的にどういう作品なの? と聞かれると、ちょっと困る。

 いや、そういう方向性というか、そうだろうな、ということは、薄ぼんやりとわかるのだが、それにピッタリとあった作品というのは、なかなか、ない。


 これから、個別の作品の感想を書きながら、その点についても、考えていきたいと思っています。


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Posted by kanehiro23 at 08:45