2013年02月25日

『琴浦さん』第7話感想

 『琴浦さん』を観ていて、いいな、と思う点は、ストーリーやエピソードが、しっかりとキャラクター設定と密接に関係している点だ。

 つまり、このキャラクターだからこそ、このエピソードができるのであり、ストーリーが出来上がっていく。

 そして、それぞれのキャラクターの関係性ができ、さらにストーリーが発展していくのだ。


 別の見方をすれば、このキャラクターだからこそ、『琴浦さん』という作品が出来るのであり、他のキャラクターを持ってきて、当てはめてみても、作品は成立しないのだ。

 なんだか、当たり前のような気がするけど、これはけっこう、大事なことだと思う。

 アニメの場合、お約束というか、ジャンルというものが、いくつか成立している。

 そのため、キャラクターも定型になりやすい。

 そのなかで、いかにオリジナリティを発揮していくか、ということが大切なのだ。

 その点が、『琴浦さん』は、よく出来ていると思う。


 また、作り方が王道というか、非常にシンプルだと思う。

 なんというのだろう、観ていて、わかりやすい話なのだ。

 そのため、観ている人間には、ストレートに伝わってくる。

 それは、つまり、パワーがあるというか、観ている人の中に力強く入ってくるため、人気があるんだと思う。


 ただ、これが逆の面から見ると、簡潔すぎるというか、シンプルすぎる、という見方もできるのだ。

 確かに、キャラクターもよく描けているし、そこから立ち上げられたストーリーも、よく伝わってくる。

 でも、もう少し、キャラクターに多面性というか、深みを持たせる、という選択肢もあるように思う。

 ただ、ここら辺が難しいのだが、そうなってくると、シンプルさが崩れてきて、なかなか伝わりにくい、ということにもなってしまう。


 こういうことを言うのは、実は、一方には、『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』という作品があるからなのだが。

 この作品の感想については、のちのち、書いてみたいと思っている。


 ただ、『琴浦さん』の場合、まだまだ話は続いていくし、全体を通してみると、また、違った面が見えてくるかもしれない。

 作品から伝わってくるインパクトの強さ、というのは、トップクラスの作品なので、これからも楽しく観ていきたいです。


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Posted by kanehiro23 at 08:10