迫日記

　『WORKING'!!』は、何回観ても飽きない。

　私が傑作の基準とするのは、再視聴、再々視聴に耐えられるかどうかだ。

　その点でいえば、『WORKING'!!』は、間違いなく傑作なのだ。


　では、どういうところが、おもしろいのか。

　私なりにいろいろ考えてみた。

　いや、おもしろいなら単純に、ただおもしろいと思えばいいのだが、なぜだか、その秘密を知りたくなるのだ。


　ようは、キャラクターの欠落と過剰反応だと思う。

　つまり、各キャラクターに、それぞれ弱点やコンプレックスなどがある。

　その反動で、今度は、過剰なまでの性格付けや行動がある。

　表面だけ見ると、突飛で変わっているように見えるキャラクターも、その原因や理由がわかると、妙に納得してしまうから不思議だ。


　でも、これだけが理由じゃない。

　それだけだと、よくある話というか、まあ、よくできてるよね、ぐらいの作品になってしまう。

　『WORKING'!!』のすごいところは、その欠点や過剰な反応を、うまくキャラクター同士で補完していることだ。

　それがエピソードと絡み合い、うまい具合に、どんどんと転がっていく。


　これは完成作だけ見ると、うまいの一言だけど、裏ではきっちりとした演出やキャラクターの性格把握などが、なされていると思う。

　まるで複雑なパズルや、精巧な工芸品のような作り込だ。

　それでいて、思いっきりの良さというか、飛躍したエピソードも、しっかりと消化している。


　これらかの展開が楽しみでしょうがない。


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